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[読書メモ] いつもの大江作品

とりあえず2冊読んだので記録。
・死者の奢り・飼育
・美しいアナベル・リイ
(読んだのは文庫版でないのでタイトルは「臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ」)

 ・参考 [読書メモ] 大江健三郎作品をいろいろ読んだ



<死者の奢り・飼育> 学生時代に文壇にデビューしたノーベル賞作家の輝かしい芥川賞受賞作品集。(Amazon)
<美しいアナベル・リイ> かつてチャイルド・ポルノ疑惑を招いて消えた映画企画があった。
それから30年、小説家の私は、その仲間と美しき国際派女優に再会。
そして、ポオの詩篇に息づく永遠の少女アナベル・リイへの憧れを、再度の映画制作に託そうと決意するのだが。
破天荒な目論見へ突き進む「おかしな老人」たちを描く、不敵なる大江版「ロリータ」。 (Amazon)

「死者の奢り・飼育」は大江の初期短編。
タイトルの2つは芥川賞受賞受賞作と候補作だが,私は「飼育」の方が好きかな。
四国の山奥が舞台で以降の作品のひな形となってるし,
広義で私小説だし,以降の作風みたいなのを感じる。
読んだことない人にはこれ勧めるのがいいかな。
この陰鬱さ,これを魅力に感じるかどうかが読めるか読めないかの分水嶺。
当時の芥川賞の選評も見てみたが,今から見ると的外れに感じるような意見も多いが
実際選評なんてのはこんなもんだろう,普遍性なんてのはない。
この時分すでにかなりの評価・注目を集めているのが伺える。
私的評価は「取り替え子」と同じくらい。

「美しいアナベル・リイ 」は大江の後期作で個人的に好きな時期の作品。
ネタとなっている作品は,エドガー・アラン・ポーの「アナベル・リー」か,本当博識だ。
こういう文学作品をネタに使ってる作品は「キルプの軍団」や「憂い顔の童子」と私は評価が高いがその中では並。
面白いけど「おかしな二人組」(「取り替え子を」「憂い顔の童子」「さようなら、私の本よ!」の3部作)の方を先に見た方が良い。
「おかしな二人組」で伊丹十三がモデルの塙吾良がいながらほとんど言及がなかった映画への彼の言及とすれば興味深い。
もっとも惹かれたのは実は最初の老人と息子の老いを匂わせる描写。
ただ回帰が再生という希望が繋がるのはあまりに露骨でちょっと。
「取り替え子」と「M/Tと森のフシギの物語」の間くらい。

新作の「晩年様式集 イン・レイト・スタイル」が昨日発売されたので
こちらでは早ければ今日には発売になるだろう。
暇があれば休日に読みたい。



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  1. 2013/10/26(土) 02:23:04|
  2. 読書メモ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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  1. 2013/10/26(土) 14:25:51 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

初めまして。
大江健三郎は学生時代に短編を読みましたが、川に飛び込んで死にたくなり、以後、避けまくっています。

あの短編……。

学生運動に人質として捕えられた人の話。
トイレもドアを開けたまま、監視付きでさせられる屈辱。
でも、自由になった後、人質は彼らを糾弾するどころか曖昧に笑って受け入れる……。

なんというタイトルか忘れてしまいました。
ご存知でしょうか?
  1. 2013/10/30(水) 00:05:23 |
  2. URL |
  3. パパイヤ #STrHk5cM
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

HIRO1さん コメありがとうございます。

基本慣れだと思ってます。
ビールが美味しくなるような,
飲んだり読んだりしていれば慣れて好きになる時も。
もちろんならない時もあるんですが,それは好みで。

後期作品は結構読みやすいと思うんですが,
あれも私も最初は読みにくかったなぁ・・・。
  1. 2013/11/05(火) 02:23:57 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 初めまして。
> 大江健三郎は学生時代に短編を読みましたが、川に飛び込んで死にたくなり、以後、避けまくっています。
>
> あの短編……。
>
> 学生運動に人質として捕えられた人の話。
> トイレもドアを開けたまま、監視付きでさせられる屈辱。
> でも、自由になった後、人質は彼らを糾弾するどころか曖昧に笑って受け入れる……。
>
> なんというタイトルか忘れてしまいました。
> ご存知でしょうか?

パパイヤさん コメありがとうございます。

私はまだ読んでないですね。
私は長編,主に後期から読んでるんでまだその話に出会ってないですね。
内容から初期短編,でなければ中期短編だと思うんですが。
四国での話なら中期の可能性も高くなります。
初期短編は「死者の奢り・飼育」は読んだんですが,
その中に収録されてる話でなないと思います。
  1. 2013/11/05(火) 02:45:16 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

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