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[本の感想] チャンピオンたちの朝食



Breakfast Of Champions is vintage Vonnegut.
One of his favorite characters, aging writer Kilgore Trout,
finds to his horror that a Midwest car dealer is taking his fiction as truth.
The result is murderously funny satire as Vonnegut looks at war, sex, racism, success, politics,
and pollution in America and reminds us how to see the truth. (Amazon)

カート・ヴォネガットの作品を読むのはこれがはじめてだ。
最初は「タイタンの妖女」を読もうとしたんだが,
手に入らないかったのでコチラの方を手にとった。
幸いなのかもしれないが,私は面白かった。

ストーリーってのは,2人の男が出会う。
そしてその男が,ある男の書いた小説によって破滅してしまう。
そんな物語なんだが。

物語にはところどころにアメリカの風刺とでも言うものが挿入されている。
そこには私は特に興味がわかなかった。
まぁアメリカという国は,映画やら小説やらで
よく風刺をやるお国柄だし。
マイケル・ムーアとかが大好きだろう。
それより私が注目したのは,物語に登場する2人の主要人物だ。

その1人の破滅する男・ドウェイン・フーヴァー,
彼はある男・キルゴア・トラウトの小説によって
自分以外の人間はみんな自分の反応を探るロボットで
人間というのは自分しかいないという結論に至る。
つまり独我論だ。
もともとドウェイン・フーヴァーの頭のなかは化学物質によって
イカれていたのかもしれないが,キルゴア・トラウトは1人の男の人生を変える。
(これはキルゴア・トラウトというよりも彼の創造主によるせいだが。)
まぁしかし,独我論に達するというのは,
1つの人間の存在に関する答えなのかもしれないが,
私は素直に認めることができない。
哲学者・ウィトゲンシュタインは「論理哲学論考」で独我論について述べているが,
結局の所この認識では強靭な意思でもない限り,狂うしかない。
私という人間は耐えられないのだ,己しかいない世界で生きてなんになるだろうか。
ドウェイン・フーヴァーはこの認識に狂喜乱舞し,ついに発狂した。
そうこれは認識に対する答えの1つであるこは認めよう,いわば特殊解なのだ。
だがあれではダメなのだ。
そしてもう一人の男・キルゴア・トラウト。
彼はラストでこの物語の創造主から1人の自由意志を持った人間として開放される。
そう自由意志はあったのだ。
そして彼は若くなりたいと願う,この願いの真意というのは私は理解できなったが,
結局の所キルゴア・トラウト自身自由意志をもち自覚したことにより,
創造主にすがる自分という存在を再発見したのではないだろうか。
この自らの行為を決定する責任というのを直視したのだ。
しかし,厄介なことに彼自身も独我論をもっていた。
だがドウェイン・フーヴァーように狂うということも出来なかった。
そこに最後の祈り(願い?すがり?)に意味があったんだと思う。
不安定な自分という存在が創造主によりかかる。
そこに1人の人間の信仰があっただというのがあの最後だと理解したんだけど。
もしかすると全然違うのかも。
誰か最後のシーンの解説してないかなぁ。

☆☆☆☆

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  1. 2013/08/20(火) 19:51:07|
  2. 本 ☆☆☆☆
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