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[本の感想] 若い小説家に宛てた手紙



創作とは多大な犠牲を強いるものであり、将来の保証は何もない。
それでもなお小説家を志そうとする若い人へ、心から小説を愛している著者が、
小説への絶大な信頼と深い思いを込めて宛てた、感動のメッセージ。(Amazon)

小説教の教祖様だ。

Twitterをボケーッと見ていて
この本を絶賛するつぶやきが目に止まった。
本に関することなら捨て置けぬとメモメモ。
調べてみるとテン年代最初にノーベル文学賞をとった方らしい,
不勉強で申し訳ない。
ノーベル文学賞って,昨年中国の人がとったという事以外は
大江健三郎なり川端康成がとったという事ぐらいしか記憶にない。
多分ニュースになってるんだと思うが,
現代海外文学が今どうなってるのか私はほとんど知らない。
海外文学のファンというのは全国で数千しかいないという話も
納得がいくってもんだろう。
日本の国内だけでなくもっと視線を外に向ける必要があるのかも。

本書は作者・マリオ・バルガス・リョサが
小説家を志す人に宛てた書簡のスタイルをとっている。
そこには作者が小説を作るという行為が
どれだけ尊いのか,
まだ何も知らぬものに,やさしく諭すよう時には激しくも語っている。
小説を書くとは,まるで自らの命を作品に吹き込み
自らが消えたとしても残り続けるような永遠のモノを
作るという行いなのだろう。
小説に命を奪われても構わない,
そのような心意気で望むのはまるで巡礼者が巡礼の道で果てるのも
本望であるかのように私にはうつる。

最後まで読んで驚いた。
本の中の手紙で若い小説家に多くの技術を与えようとする,
そして最後に今まで教えたことをぶん投げて小説を書けという。
ここに私は小説教の信仰の光とでも言うべきものをみた。
彼は最後にドグマ主義(教条主義)に陥るなと言ったのだ。
以下に小手先の技術を労したとしても,
それは表層だけのものにすぎないのだ。
この本で彼が言いたかったのは,言葉で書かれた書簡の中にある
言葉を超えたなにかを各々が受け取る必要があるのだろう。
言葉を使う小説でも,すべてを言葉では伝えられないことがある。
それはさも小説の行間を読めというような行為に近いのだと思う。
こんな事を語ることの出来る作家というのは,
もう既に彼岸の人なのだろう。

☆☆☆☆

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  1. 2013/05/27(月) 19:55:04|
  2. 本 ☆☆☆☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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初めまして。ヒメキリンさん

いつもONE TO GO楽しみにしています。
そして脳天気な私のブログにも
ご訪問ありがとうございます。

今回ヒメキリンさんが文系でないことを知りびっくりです。
そんなヒメキリンさん絶賛の「若い小説家に宛てた手紙」
早速読んでみようかと思いました。

よろしければ相互リンクお願いできますでしょうか?
  1. 2013/05/28(火) 18:43:29 |
  2. URL |
  3. メロンボール #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 初めまして。ヒメキリンさん
>
> いつもONE TO GO楽しみにしています。
> そして脳天気な私のブログにも
> ご訪問ありがとうございます。
>
> 今回ヒメキリンさんが文系でないことを知りびっくりです。
> そんなヒメキリンさん絶賛の「若い小説家に宛てた手紙」
> 早速読んでみようかと思いました。
>
> よろしければ相互リンクお願いできますでしょうか?

メロンボールさん コメありがとうございます

理系出身なんです,なので読んでない小説がたくさんあって
色々試していっています。
相互リンク歓迎です。
  1. 2013/06/12(水) 20:48:57 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

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