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[本の感想] 道元の思想―大乗仏教の真髄を読み解く



「無常」の認識を突き詰めたとき、世界はどのようなものとして立ち上がるのだろうか。
仏教の基本教理であり出発点であるこの問いを、インドから日本にいたる大乗仏教の最先端で深め、
完成させた思想家こそ道元である。難解でなる主著『正法眼蔵』を具体的に読み解きつつ、
そこに描かれた世界観、善悪、因果を明解に示す。大乗仏教の展開や同時代人・親鸞との比較も
ふまえながら、彼のたどり着いた「さとり」の姿に迫る最良の道元思想入門。(Amazon)

正法眼蔵を軽く流し読みしてるのを
戒めていくれる本だった。
結局私は,思想書の類を読んでもその本の何たるかなんてものは
小指の先ほども分からない人間だ。
だからこそ,こういう解説書・入門書を
惜しげもなく読んでいこうと思う。
その方が最終的に自分にとってためになるだろう。

NHKブックスから出ているが,
これはどちらかと言うと専門書よりなレベル。
(私の中でNHKブックスは新書レベル。)
とにかく文章がかたい,論文を読んでみる見たい。
駄目だまぶたが重くなっていく,そんな中四苦八苦しながら読みました。
こういうのが大学の専門講義なんかで使用出来る本なのかな。
(自分は文系でないんでここらへんはよく分からないが。)
そんなイメージを持ってしまう本だ。
後ろの参考文献を見てもらっても分かるが,凄まじい量の参考文献。
もともと1~6章まで元になった論文があるようで,
基本道元研究に関するアカデミックな本だった。

特に第1章~第3章までの説明は目からウロコだった。
お堅い表現ではあるけど,
だからこそ整合性の高い説明だと思う。
第1章が道元に関する基本的なこと,
無常・有事などのキーワードの基本的説明。
大乗仏教的視点からの道元理解は出発点としていいと思う。
第2章が正法眼蔵の現成公案。
この現成公案の説明は,私の中にすっと一筋の芯を与えてくれた。
なんとなくで読み進めていた私に警棒の一つでも与えてくれたそんな感じだ。
修証一等(修行と悟りはいっしょ),この言葉の意味がずっしり重い。
第3章が道元の仏性。
道元の仏性理解の深さに恐れいった。
悉有仏性から修証一等の繋がり,もう見事。

道元に興味があればぜひ読んで損はないと思う。
入門書ではないと思うがということは繰り返しいっておこう。
はるか昔にここまでの思考をしていたような人がいようとは,
歴史に名を残すことはある。がんばって読んだかいがあった。
基本というか軸がわかるというのは本当に大説だと実感した。
とにかく難しかったが,タメにはなったのは間違いない。
という陳腐な言葉で締めておこう。

☆☆☆☆☆

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  1. 2013/05/26(日) 04:21:37|
  2. 本 ☆☆☆☆☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

リストに入れます

こんにちは。
道元禅師、ですか。
現地点では、正直なところ、「只管打坐」・曹洞宗の開祖、という認識しかありません。
私にとって、禅宗は仏教の他派よりも難解なイメージがありまして・・・

実は、最近、思うところがあって、聖書に挑戦しているんですね。(若い頃に何度も挫折しているのですが)
その後、平行して他の宗教書に挑戦しよう、と思っています。
当然、道元禅師の思考は挑戦対象になります。

ヒメキリンさんほど深い理解ができるかどうかは分かりませんが、
生涯をかけてでも偉大な先人の思考に触れ続けていたい、と思っています。
この記事は私には「タイムリー」でした。ありがとうございます。
  1. 2013/05/27(月) 21:36:30 |
  2. URL |
  3. たきやん。 #2HkoM2sc
  4. [ 編集 ]

Re: リストに入れます

> こんにちは。
> 道元禅師、ですか。
> 現地点では、正直なところ、「只管打坐」・曹洞宗の開祖、という認識しかありません。
> 私にとって、禅宗は仏教の他派よりも難解なイメージがありまして・・・
>
> 実は、最近、思うところがあって、聖書に挑戦しているんですね。(若い頃に何度も挫折しているのですが)
> その後、平行して他の宗教書に挑戦しよう、と思っています。
> 当然、道元禅師の思考は挑戦対象になります。
>
> ヒメキリンさんほど深い理解ができるかどうかは分かりませんが、
> 生涯をかけてでも偉大な先人の思考に触れ続けていたい、と思っています。
> この記事は私には「タイムリー」でした。ありがとうございます。

たきやん。さん コメありがとうございます

私はしっくり来たのが仏教でしたね。
求めたものは,身近にあったということでした。
  1. 2013/06/12(水) 20:47:59 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

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