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[本の感想] 人生が変わる哲学の教室



著名な哲学者の考え方をざっくり知りたい、悩みを解決して元気になりたい、こんがらがった思考をスッキリさせたい、そんなあなたのためにあの哲学者が授業します。 (Amazon)

哲学を勉強しようとして,哲学者の著書を読んで挫折したことがあります。
学生時,カントの「純粋理性批判」が素晴らしいという話を聞いて,
物は試しに読んでみたが読んだことが,
左から右に素通りしてまったく本を読んだ記憶が残らなかった。
まぁそうだろう,ドイツ観念論の礎をつくった偉大な哲学者の著書を
なんの下知識もなしに読もうとするのは,
まったく練習をせずにフルマラソンを走るようなものだろう。
先日友人が練習をほとんどせずにフルマラソンに参加して,
当然のことながらギブアップをしたという,練習しろ。

かと言って,入門書の名が付いている
哲学の入門書を読もうにも色々と問題はある。
有名な哲学者を簡単に全体的に理解しようとするとき,
哲学史というものでの理解になってしまうのだが,
これが初学者にはかなり高いハードルになる。
頑張って説明をしようとしているのは分かるが,
どうしても専門用語が必要になり難解になりがちだ。
そしてある部分をすっと読み飛ばすと,
後の思想の成立過程がまったく分からなくなったり。

他にも,キーワードをテーマとして展開するスタイルがある。
例えば「人生」や「死」について掘り下げている本のことだ。
これだと,分かりやすい議論ができるが,
哲学の歴史を知ることができず,
どうしても次の学習へとつながらないことがあり,問題と言えば問題かな。
そうは言っても悩みについてある程度の回答を与えてもくれるし,
まぁ小論文なんかを書いたりするときに,
こういうのはネタになるので学生時は大変重宝しました。

その両者を上手く補ったのが本書と言えなくもない。
本書は,哲学者が現代に講義をするために蘇ったという設定で,
その哲学者がお話をしていくということになっている。
これは説明も分かりやすく,
これから気になる哲学者の著書を読むためのある程度の
下知識を得ることができるし,気になる哲学思想も見つかるだろう。
これに近いカタチの本として「図解~系」の本があるが,
あれは問と答をはっきりさせるため,
そこにいきつくための解答方法が簡略されていることが多く,
本書ではそこを補った形式となっている。

全部で14(ある意味13人)の哲学者が出てくるが,
基本的な有名ドコロは抑えているだろう。
(東洋哲学はまったく出てこないが)
私的にはあまり覚えのない,
メルロ=ポンティ・レヴィス・アーレントなんかも紹介されていて,
なかなか面白かった。

特にメルロが知ることができたのが,私にとって良かった。
西洋哲学というのは,精神と身体をわけた二元論的な捉えていて
ほとんど精神を重要視する傾向にあると思っていたが,
身体論に着目した哲学者がいたことは興味深い発見だった。

さぁ下知識も出来たので,次は哲学書に挑戦してみるのもあり。

☆☆☆

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  1. 2013/03/13(水) 04:37:28|
  2. 本 ☆☆☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

哲学って、かっこいいです、あこがれます、頭よくなったような気がして。
哲学すると、きっと頭良くなります。
…たぶん。
  1. 2013/03/13(水) 19:16:11 |
  2. URL |
  3. タケダトモン #-
  4. [ 編集 ]

哲学好きです!

はじめまして。「塞翁が馬」というブログを運営しているkippleというものです。
哲学はギリシャの昔あらゆる学問の母であったといいます。
現代においてはなんの役に立つかわからない、趣味の領域のように言われますが、
科学哲学、分析哲学は人類の発展に陰日向に貢献してきた歴史があります。
レヴィ=ストロースは構造主義四天王のひとりとして著名ですね。
ぼくも解説書は読んだことがあります(原書はさすがにありません)

突然の訪問で申し訳ありませんでした。
よろしければ、ぼくのブログにも遊びに来てください。
  1. 2013/03/13(水) 23:46:38 |
  2. URL |
  3. kipple #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 哲学って、かっこいいです、あこがれます、頭よくなったような気がして。
> 哲学すると、きっと頭良くなります。
> …たぶん。

タケダトモンさん コメありがとうございます

個人的に大学時勉強しなかった分野って気になるんですよね。
もちろん勉強した分野も気になるんですけどw。
  1. 2013/04/02(火) 01:47:29 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

Re: 哲学好きです!

> はじめまして。「塞翁が馬」というブログを運営しているkippleというものです。
> 哲学はギリシャの昔あらゆる学問の母であったといいます。
> 現代においてはなんの役に立つかわからない、趣味の領域のように言われますが、
> 科学哲学、分析哲学は人類の発展に陰日向に貢献してきた歴史があります。
> レヴィ=ストロースは構造主義四天王のひとりとして著名ですね。
> ぼくも解説書は読んだことがあります(原書はさすがにありません)
>
> 突然の訪問で申し訳ありませんでした。
> よろしければ、ぼくのブログにも遊びに来てください。

kippleさん コメありがとうございます

こちらもよろしくお願いします。
私は思想分野で哲学より宗教分野に重きを置いて本を読んだりしてますね。
そのバックヤードとして読んでる限りです。
  1. 2013/04/02(火) 01:49:09 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

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