自然現象とちがい、生きた人間の日々の営みを対象とする社会科学において、科学的認識は果して成り立つものだろうか。もし成り立つとすれば、どのような意味においてか。この問題に正面から取り組んだ典型的な事例としてマルクスとヴェーバーを取りあげ、両者の方法の比較検討の上に立って社会科学の今後の方向を問う。 (Amazon)
結論,勘違いでした。
前回に「科学の方法」を読んで,
それと類似したタイトルということもあって
気になってたので読んでみた。
取り敢えず新書はこれからも岩波しばりでいく所存。
というか新書出してるメーカーが増えすぎなんだと思う。
しばりというかただ面倒くさいだけなのかも。
私はもともと自然科学を大学では勉強してきた人間なので,
社会科学というのはほとんど知らない。
大学時に社会学を学んでいる友人と,
社会学についての話を聞いたのだがイマイチ話にピンとこなかった。
彼は社会学の話をしていたらしいが,
どの教授がいいとか終始そういう話だったし,
こっちの主としたものと微妙に食い違っていたのだろう。
もしくは友人も分からなかったか。
社会科学に関連する本というのは読んだことがあるが,
イマイチそこからだと全貌を掴むことができない。
恐らく基礎・根幹となる考えが不足しているためだろう。
まぁ本書読んでもよく分からなかったんだけど。
本書は4つのタイトルから成り立っており,
その一つが「社会科学の方法」となっている。
どれも講演なんかを文章に起こしたものみたいだ。
この「社会科学の方法」のは,
マルクスの経済学とウェーバーの社会学を軸にして
社会の現象にたいして科学が成り立つのかという話が展開している。
社会学に関してはよく分からないが,
経済学というのは,金融工学なんかも含めて
数字や物理学を取り扱う印象があるので科学として
成り立つというのが感覚的に分かる。
私が知りたかったのは,そういう社会科学でなかったのだ。
ただそれが勘違い,まったく思考の埒外だった。
文系の学問を社会科学と思っていたのだ,これが勘違いだ。
文系に相当する分野の科学は,
人文科学であり社会科学は人文科学に含まれるものなのだ。
(ここではこう書いたが,調べてみると理系が自然科学なのに対し
文系が社会科学と人文科学というのが正しいのだろう。)
読んでいて私が知りたいのはこう言うんじゃないだ悶々していたのが,
・・・恥ずかしかったです。
ココらへんが理系らしいと言い訳は・・・しません。
まぁ社会学(経済学)という人の社会現象を
自然現象と同じく科学的方法で対処できるという趣旨理解できた。
そのためにマルクスとウェーバーがいかに問題の対処したのか,
理解できたのだけど,もっと私的に文系よりの
文学なんかどうなるんだろうか,そういうのが知りたかったんだけどな。
☆☆☆
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- 2013/04/06(土) 08:28:43|
- 本 ☆☆☆
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